メモリはパソコンの主要部品の1つです。メモリが不足するとソフトが落ちてしまったり、カクつきが起こったりと良いことはありません。そのためメモリ容量には余裕を持たせておくことが大切です。
しかしパソコンでゲームをするのに、どれくらいのメモリが必要なのか?あまりよくわかりませんよね。盛れるだけ盛っておけなんて言葉もよく聞きます。
それでは判断ができないので、もう少し丁寧にメモリの選び方や企画を解説していきます。この記事を読み終えるころには「選び方が理解できた」となれば幸いです。
目次
メモリとは?
メモリは日本語にすると「主記憶装置」です。CPUから送られた信号や、ストレージに保存されているデータの処理を一時的に記憶します。いわばパーツの橋渡し的存在です。
机に例えられることが多く、容量が多いほどたくさんの情報を扱えるようになります。逆に少ないと、作業が効率的に行えません。
パソコンでも同じで、何かのプログラムを走らせたときにメモリを消費します。容量が少ないと、処理速度が遅くなったり、パソコンの動作にも影響してしまいます。
基本的にメモリは少なければ影響が出るものの、多くても悪影響がないため「盛れるだけ盛るのが正義」と言われたりもします。とは言え、一般ユーザーに128GBメモリは不要です。
そうしたお茶を濁すような表現に惑わされることなく選んでください。
メモリの規格や性能
DDR4が最新規格
メモリには規格があり、現在ではDDR3やDDR4といったものが主流です。DDR4が新しい規格になり、DDR3とは互換性がないので注意が必要です。
仮に後から容量を増やそうと思っていたり、古いパソコンから移植しようと考えているなら確認が必要です。そもそも規格が間違っていれば、マザーボードにつけることすらできません。
それに加えて転送速度の影響もあります。具体的な規格をあげると以下のようになります。(上にある物ほど高性能)
- DDR4-3200(PC4-25600)
- DDR4-2666(PC4-21300)
- DDR4-2400(PC4-19200)
- DDR4-2133(PC4-17000)
- DDR3-2133(PC3-17000)
- DDR3-1866(PC3-14900)
- DDR3-1600(PC3-12800)
数字の大きいメモリほど高性能であることがわかります。しかし体感的に得られる差はほとんどありません。ベンチマークをとったり、処理をあてて計測すれば差になるでしょうが、普通にパソコンを使っているだけなら僕にはわかりませんでした。
それに加えパソコンメーカーで購入する際は、すでに組まれているものを購入することになります。仮に選ぶとしてもカスタマイズするだけですので神経質になる必要はありません。大事なのは容量のほうです。
メモリの影響
メモリはパーツの橋渡し的存在だと言いました。言い換えると、メモリ環境を良くすることで性能が大幅に向上することはないと言うことです。あくまでもボトルネックを避ける意味合いが強いと思っています。
メモリが4GBから32GBになったからと言ってパソコンの起動は速くなりません。(むしろ遅くなります笑)メモリを増やしたことでゲームのフレームレートが上がったなんてことも起こりません。あるとすれば推奨スペックを割り込んでいたときでしょう。CPUの性能がスペックアップするぞってこともないです。
継続して処理を行う、写真のRAW現像や、動画編集には期待がもてます。メモリが多いほど効率的に処理ができるので、時間の短縮化につながります。Photoshopもメモリを多く消費します。
なのでクリエイター系のソフトでガッツリ作業するなら、メモリは多いほど安心です。ゲームはあくまでも推奨スペックを満たす形で検討しましょう。
メモリが不足するとゲームはどうなる?
ゲームはメインメモリとビデオメモリ(VRAM)を消費します。ゲームをしていてメインメモリが不足すると、遠くにある仮想メモリに助けを求めます。これはストレージの上に仮想的に確保されるため効果的には働きません。
さらにビデオメモリが不足すると、メインメモリに助けを求めるので状況はさらに悪くなります。そして結局メインメモリが不足するので仮想メモリに・・・ということを繰り返します。
人間だったらこんな会話になってるはずです。
山田:手一杯なので応援お願いします
鈴木:応援いくけど到着には時間がかかります
佐藤:こちらは緊急案件なので山田さん応援お願いします
山田:だからこっちも忙しいって・・怒
とても効率的とは言えませんよね。こうした状況に陥らないためにも、余裕をもったパーツ選びが重要になります。
メモリの選び方
容量は8GB?16GB?32GB?
ゲーミングパソコンであれば、ほとんどが8GBか16GBで販売されています。中には32GB以上のハイエンドマシンもありますが、そうしたパソコンが必要になるユーザーは限られています。
一般ユーザーなら8GBで足りるという声もありますが、ゲームはパソコンにとって負荷のかかる作業です。OSを動かすだけでもそれなりに消費していますので、できれば余裕をもって16GBを選ぶことをおすすめします。
32GB以上が必要になるユーザーは、Photoshopでゴリゴリ編集する、高解像度の動画編集を試したい、仮想マシンを立ち上げる、動画のエンコードや配信を継続的に行う、といったような目的をもった人たちです。
メモリ容量 | 特徴 |
4GB | 非推奨 |
8GB | やや安定するが不安もある |
16GB | 安定(オススメ!) |
32GB | とても安定し余裕がある |
デュアルチャンネルにする
メモリは同じ容量でも、1枚にするか2枚にするか選べます。基本的に2枚付けたほうが、転送速度が上がります。これをデュアルチャンネルと言います。
例えば16GBメモリ容量にすると決めた場合、16GBのメモリ1本と、8GBのメモリ2本の構成が選べます。あえて2枚1組にしているのは、そうした効果を狙っているからです。
メモリスロットに空きがあることを確認し、8GB×2本=16GB、16GB×2本=32GBといった構成になるようにしましょう。
メモリ選びの答え
メモリは16GB(8GB×2)を選ぼう!
ゲーミングパソコンのメモリは16GBがおすすめと言うことで決着としたいと思います。この判断基準にもとずいて、僕自身は8GB×2(DDR4-3200)を使っています。
メモリは高価なパーツなのですが、予算的に厳しくても最低ラインは8GBです。でも妥協はせずに16GBを使ってほしいというのが本音です。32GB以上が必要になるユーザーは、そもそも悩まない、、というか必要に迫られて選択するはず。
あなたのゲーミングパソコン選びの参考にしてください。
おすすめのパソコン
ドスパラ GALLERIA(ガレリア)
総合評価:(5.0)
性能:
価格:
納期:
保証:
ゲーミングパソコンを探しているなら、一番最初にチェックして欲しいのがGALLERIAだ。2018年度の「価格.com Award」においてはタイトルを総なめするなど実績も十分。
最新パーツも積極的に取り入れており、無料アップグレードなどのキャンペーンも頻繁に開催している。最短で即日発送のスピード納期や、分割払いにも対応してくれるのが地味にうれしい。
マウスコンピューター G-Tune
総合評価:(4.5)
性能:
価格:
納期:
保証:
マウスコンピューターも、BTOパソコンメーカーとしてはトップクラスの人気を誇ります。特にゲーミングモデルのG-Tuneは、ゲーマーから注目視されています。
ミニタワー、マイクロタワー、ミドルタワー、フルタワーと、ラインナップが豊富で、パーツ構成選択の自由度が高いのが特徴です。比較的安いモデルから、高価なモデルまであるので好みの1台に出会える確率は高いです。
フロンティア
総合評価:(4.0)
性能:
価格:
納期:
保証:
フロンティアはあまり知られていませんが、ヤマダ電機系列のBTOメーカーです。
台数限定や、時期に合わせてセールが開催されており、最安級のパソコンを見つけることができます。あまりの安さに「本当に利益出てるの?」と心配になるくらいです(笑)
性能はしっかりしており、パーツのキモとなる電源の品質にもこだわっています。タイミング次第ではありますが、セールを利用して安くパソコンをゲットしたいのであればチェックはしたいメーカーです。
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